レーシックの後継者?フェイキックIOLとは?

角膜を削ってしまうためいったん施術すると元に戻せないレーシックに代わり、欧米などで広く普及しているのが「フェイキックIOL」です。日本語に訳すと「有水晶体眼内レンズ」となります。レーシックのように角膜を削るのではなく、眼内にレンズを入れるます。下の図を見てください。ご覧のように、コンタクトレンズを眼内に装着するイメージです。手術方法は基本的に白内障手術と同じですが、白内障手術とは違い水晶体を残すので眼の調節力が生かされます。

 

※フェイキックIOLの手術方法は、白内障の超音波吸引術と同じです。詳しくは、白内障治療のいまの超音波吸引術を参照してください。

フェイキックIOL

フェイキックIOLの利点は、

 

  1. 角膜を削らないので、何かあったときレンズを取り出せば元通りになる。
  2. フェイキックレンズは「コラマー」というコラーゲンを含んでおり、生体適合性が高く、炎症を起こす心配がない。
  3. レーシック適用外の強度近視・遠視にも対応。
  4. レーシックに比べグレア(ぎらつき)やハロー(にじみ)が生じにくい。

 

フェイキックIOLの欠点としましては、施術可能な医療機関が少ないことや、費用が高額なことがあげられます。保険適用外のため両眼で100万円程度かかります。ただ、今後レーシックのように普及していけば、料金も下がっていくことと思います。

フェイキックIOLを施術する眼科

参考文献

レーシック、PRK、フェイキックIOLなど最新の手術が紹介されています。

白内障治療およびフェイキックIOLの詳しい説明が載っています。

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