動体視力とは動いている対象を視認する能力をいい、アスリートの視力測定、スポーツビジョンの項目の一つになっています。スポーツビジョンは以下の8項目からなっています。
下図の視覚能力と競技レベルのグラフを見ると、両者は密接な相関関係にあることがわかります。
メジャースポーツ、プロ野球を例にとると、1軍レギュラーになるためには視覚能力が高い必要があることがよく分かります。
わたしも自身のスポーツビジョンを測定してもらったことがありますが、AA(1軍レギュラー)という評価でした。秀でたスポーツ経験もなく(学校の体育授業程度)、特別な視覚トレーニングをしていたわけでもありません。ただ、ゆる体操およびそれにまつわる身体トレーニング(呼吸法や気功など)は熱心にやっているので、結局、いまは
身体開発=視覚開発
と考えています。それゆえ、動体視力に代表されるスポーツビジョンを鍛えたい方には、ゆる体操をご紹介しています。ここではボール認知能力を鍛える方法をご紹介します。脳の視覚領域である後頭部まわりを解きほぐすことにより、視認力が飛躍的にアップします。腰を据え、じっくり取り組んでみてください。
宮本武蔵の五輪の書には、「観の目良く、見の目悪し」ということが述べられています。観の目とは全体を俯瞰する目、見の目とはあるモノに囚われている目です。体の状態(身体意識)での違いは下図を参照してください。天性の良質な気で満たされた観の目の身体意識に対し、見の目を体現する身体は黒く拘束された状態に陥っています。
体を開発し、観の目を体現できるようになりましょう。